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イメージバックアップとは?導入方法やファイルバックアップとの違いを解説

   

: #クラウド , #バックアップ , #セキュリティ , #BCP対策 , #データ保護

By blog Jan 16 2025

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サイバー攻撃が増大する中、民間・行政問わずBCP(事業継続計画)として常識になりつつあるバックアップ。さらに個人でも災害や、突然やってくる機器の故障に備えてバックアップしておくことは必須です。
ただ、一口にバックアップといっても大きく「イメージバックアップ」と「ファイルバックアップ」に分けられることをご存じでしょうか?

今回は特にイメージバックアップにフォーカスし、個人や企業がイメージバックアップを行ったり、導入したりする際のメリット・デメリットを取り上げます。また、ファイルバックアップとの違い、イメージバックアップの仕方、およびバックアップデータを復元する具体的な方法についても解説します。

クラウドバックアップについて知りたい方はこちら
 



目次
イメージバックアップとは?
イメージバックアップ導入のメリット
導入前に確認すべき注意事項(デメリット)
バックアップの2つの方法
システムイメージ(イメージバックアップ)のやり方
イメージバックアップを復元する方法
イメージバックアップなら使えるねっとがおすすめ
FAQ

イメージバックアップとは?


イメージバックアップとは

イメージバックアップとは、すべてのファイルやアプリ、ソフトウェアだけでなく、ユーザアカウントや各種設定、さらにオペレーティングシステムを含むシステム全体をバックアップすることです。

ファイルバックアップは名称から「ファイルをバックアップする」ことだと分かりますが、なぜ「イメージ」バックアップと呼ぶのでしょうか?
それはバックアップしたファイルやフォルダを「イメージファイル」、つまりファイルやフォルダを階層構造のまま保存するからです。

例えば、1000ピースのジグソーパズルを完成させたとしましょう。誰かがそのジグソーパズルを盗んだり、壊したりしないように、ピースを一旦バラバラにして、箱にしまっておけば再び作り上げることができますが、それには膨大な時間がかかります。そこで普通は完成作品をそのまま、どこか別の場所に大切に保管しておくのではないでしょうか。

イメージバックアップとは例えるなら、ジグソーパズルの完成品をそのまま保管するようなものです。

サイバー攻撃対策やパッチ管理まで、クラウドバックアップの多彩な用途を知りたい方はこちら​



 

イメージバックアップ導入のメリット


イメージバックアップ導入のメリット

イメージバックアップ導入にはどんなメリットがあるのでしょうか?
イメージバックアップではシステムを含めて全体をまるごとバックアップするため、復元の際に新しいマシンにOS、ファイルシステムを再インストールしたり、必要なアプリケーションを入れたり、アカウントを設定したりする必要はありません。同様に、バックアップする対象であるファイルなどを吟味し、選択する手間も省けます。

 

導入前に確認すべき注意事項(デメリット)

導入前に確認すべき注意事項
イメージバックアップ導入はメリットばかりのように見えますが、注意すべきポイントもあります。以下で、5つの注意事項を確認しておきましょう。
 

注意点①バックアップ先

個人がイメージバックアップを行う場合、バックアップ先はハードディスク、DVD/BDなどのメディアやストレージ、ネットワーク上の場所などから選べます。システムやアプリケーションを含めてまるごとバックアップするため、容量の大きな媒体が必要になります。

企業がイメージバックアップを行う場合はバックアップ先として、データセンター内の物理的サーバか、仮想サーバ、あるいはクラウド型サーバを選択することになるでしょう。この点、扱うデータ量が年々増加しているため、データ容量が大きくても安心なクラウドへのバックアップを活用する企業も増えています。
 

注意点②システムイメージの上書き

イメージバックアップをすでに一度行った場合、同じハードディスクドライブやデバイスにフルバックアップしようとするとシステムイメージが上書きされてしまいます。上書きを避けるためには別のデバイスを選択する必要があります。

システムイメージの上書き

注意点③回復ドライブ/システム修復ディスク

個人がバックアップを行おうとする場合に使用するツールとして「回復ドライブ」と「システム修復ディスク」があります。混同されがちなこの2つのツールの違いについても触れておきましょう。

回復ドライブとは、リカバリーディスク(recovery disk)と呼ばれることもありますが、このツールを使うことで、パソコンにトラブルが起きたときでも工場出荷時の初期状態までデータを復元できます。以前はそれらのデータはCDやDVDに収められていましたが、回復ドライブにはOSなどのデータも含まれるため、より容量の大きなUSBメモリや外付けHDDが使われるようになりました。

これに対してシステム修復ディスクとは、Windowsが起動しなくなったときに元の状態に復元するためのツールです。ただ、回復ドライブとは異なり、復元の元になるバックアップデータは含まれていないという違いがあります。
これらいずれのツールを使っても、イメージバックアップができるわけではない、ということに注意しましょう。回復ドライブは単にPCをまっさらな状態に戻すだけですし、システム修復ディスクはそもそも復元するためのバックアップデータを持ち合わせていないからです。
 

注意点④パソコンの動作に問題が生じている場合

使っているパソコンの動作に不具合が生じている状況でイメージバックアップを行うと、その問題の箇所もそのまま丸ごとバックアップされます。そのため、そのバックアップデータに基づいて問題箇所の履歴もそのまま復元されてしまいます。パソコンの動作に問題が生じている場合はイメージバックアップは避けましょう。
 

注意点⑤ノートパソコン/タブレットパソコンをお使いの場合

イメージバックアップには時間がかかるため、デスクトップではなくノートパソコンやタブレットパソコンの場合は電源が切れてしまうことが懸念されます。そのため、電源が切れないようにACアダプタを接続しておきましょう。また、液晶ディスプレイを閉じてしまうとスリープモードになり、バックアップが中断する可能性もあるため、開けたままで作業を行ってください。

その他にも注意すべき点はありますが、イメージバックアップを実行する際は以上の5点をまずは一覧しておく必要があります。

 

バックアップの2つの方法

バックアップの2つの方法
ここからは、冒頭で説明したイメージバックアップとファイルバックアップとの違いについてご説明します。
 

イメージバックアップとファイルバックアップの違い

冒頭部分でジグソーパズルの例えを挙げましたが、イメージバックアップが完成品をそのままばらさずに保存するのに対し、ファイルバックアップはいわばジグソーパズルのピースごとに保存するように、ファイル単位でバックアップをとります。

イメージバックアップはハードディスクを丸ごと保存するため、そのバックアップ作業に時間がかかるのに対し、ファイルバックアップは自分が必要とするファイルだけ選択して保存するので、時間も容量も節約できます。

ファイルバックアップの決定的なデメリットは、万が一トラブルが起きて復元作業を行うとき、WindowsなどのOSや必要なアプリケーションを再インストールしないと、せっかくバックアップをとったファイルも開けないという点です。また、細かに行っていた環境設定なども全部一からやり直さなければならないため、復元に膨大な手間がかかります。
個人で復元作業を行うことも大変ですが、企業であれば場合によって何日も業務に支障が出てしまうため、大きな経済的損失に繋がる可能性もあります。
 

イメージバックアップは効率的なのか?

バックアップが重要だと分かっていても多くの中小企業にとって敷居が高い理由は、バックアップに対する「時間かかる」「進まない」「遅い」「終わらない」という漠然としたイメージがあるからかもしれません。

確かにファイルを一つずつバックアップするファイルバックアップの場合、復元するのにOSの再インストールから始めて、環境設定をし、必要なソフトやアプリケーションをダウンロードする作業が必要になることから、とても「時間がかかる」ことが考えられます。

この点、イメージバックアップはそれらの細かな設定は一切必要ないため、ファイルバックアップと比べて格段にスピーディにシステムの復元が可能です。実際にどのくらいの時間がかかるかはバックアップするデータの容量などによって変わりますが、ファイルバックアップでは半日かかるような復元作業を数十分で完了させることも可能なのです。

イメージバックアップを選択した場合、バックアップそのものに時間がかかることは確かです。しかし、通常は初回のみフルバックアップするため長時間必要になるものの、2回目以降は差分バックアップや増分バックアップになるため、比較的短時間で完了するのが一般的です。

バックアップが遅い、進まない、終わらないと感じる場合は、バックアップする対象のデータを整理したり、日時を変えたり、転送速度の向上を図るためにUSBケーブルをバージョンアップしたりすることもできるでしょう。

バックアップの速度が遅い、進まないときに速くするための方法を知りたい方はこちら
 

イメージバックアップとファイルバックアップの比較表

ここまで説明したことを表にまとめ、イメージバックアップとファイルバックアップを比較しますので、ご参照ください。
 

 

イメージバックアップ

ファイルバックアップ

バックアップの対象

システム丸ごと

データ

バックアップ単位

ボリューム/ディスク

ファイル

バックアップの方法

スナップショット

コピー

バックアップにかかる時間

長い

短い

復元にかかる時間

数十分

半日から丸一日

復元にかかるコスト

安い

高い


イメージバックアップはシステムを対象にデータからアプリケーション、環境設定まですべてをバックアップするため、バックアップ作業に時間がかかります。平常時にかかる時間的、人的コストは高いですが、万が一トラブルが起きた場合には低コスト、短時間で復元作業を行えます。ファイルバックアップはその逆です。

個人であっても、企業であっても、災害やサイバー攻撃などにより、いつ、どのような形でデータを失うか分からない時代にあって、常に非常事態を想定して対策しておくことはリスクマネジメントとして有効です。その観点から見れば、イメージバックアップに軍配が上がるといえるでしょう。



 

システムイメージ(イメージバックアップ)のやり方


イメージバックアップのやり方

以下ではイメージバックアップを行う具体的な方法について、MicrosoftのWindowsを例に説明します。いずれの場合も、イメージバックアップ先として専用の外付けHDDを事前にご用意ください。製品にもよりますが、比較的安価で購入できるはずです。
 

イメージバックアップ:Windows 10の場合

注意:2025年10月14日にWindows 10はサポートを終了します。Windows 10を実行しているPCは引き続き機能しますが、Microsoftからテクニカルサポート、機能更新プログラム、セキュリティ更新、修正プログラムが提供されなくなるため、ウイルスやマルウェアに感染するリスクが高くなります。サポートが継続されるバージョンのWindowsに移行することをおすすめいたします。

①イメージバックアップを作成します。「スタートメニュー」→「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」を開きます(「検索ボックス」からも開くことは可能)。「コントロールパネル」の「システムとセキュリティ」の中にある「バックアップと復元(Windows 7)」を選択します。

windows10 スタートメニュー

windows10 コントロールパネル

②「システムイメージの作成」を選択します。

windows10 バックアップと復元
③システムイメージのバックアップ先で、接続した外付けHDDを選びます。イメージバックアップの実行を開始し、完了するまでしばらく待ちます。

windows10 バックアップ保存


④DVDドライブに空のメディアをセットし、「システム修復ディスクを作成しますか?」で「はい」をクリックします。
 

イメージバックアップ:Windows 11の場合

①イメージバックアップを作成します。
「スタート」→右上の「すべてのアプリ」→「Windowsシステムツール」→「コントロールパネル」を開きます(「検索ボックス」からも開くことは可能)。「コントロールパネル」の「システムとセキュリティ」の中にある「バックアップと復元(Windows 7)」を選択します。

windows11 コントロールパネル

②「システムイメージの作成」を選択し、保存先を接続した外付けHDDに指定します。

windows11 バックアップと復元
③バックアップ元とバックアップ先以外にも一緒にバックアップしたドライブがある場合は、それも含めてバックアップを開始します。終了するまでしばらく待ちます。

windows11 バックアップ保存


④DVDドライブに空のメディアをセットし、「システム修復ディスクを作成しますか?」で「はい」をクリックします。

 

イメージバックアップを復元する方法


イメージバックアップを復元する方法
 

外付けHDDからシステムイメージを復元

万が一トラブルが発生した場合、バックアップしておいたイメージファイルから復元ができます。その手順について説明します。
 

Windows 10システムイメージからの復元

①「スタート」→「設定」→「システム」の順にクリックします。

②「システム」の画面左下の「詳細情報」をクリックし、「システムの保護」を選択します。

③「システムのプロパティ」が表示されるので、「システムの復元」をクリックします。

④「システムファイルと設定を復元します。」という画面が出たら、「別の復元ポイントを選択する」を選び、「次へ」をクリックします。

⑤任意の復元ポイントをクリックし、「影響を受けるプログラムの検出」をクリックします。

⑥「削除されるプログラムとドライバー」ボックスと「復元が見込まれるプログラムとドライバー」ボックスを確認して問題がなければ「閉じる」をクリックします。

⑦復元ポイントが選択されていることを確認して、「次へ」をクリックします。「復元ポイントの確認」という画面で内容をチェックしたら、「完了」をクリックします。

⑧「いったんシステムの復元を開始したら、中断することはできません。続行しますか?」とメッセージが表示されるので、「はい」をクリックします。その後、システムの復元が開始するため、しばらく待ちます。

⑨正常に完了したことを確認します。
 

Windows 11システムイメージからの復元

①「スタートボタン」→右上の「すべてのアプリ」→「Windowsツール」の順にクリックし、「コントロールパネル」を選択します。

②「コントロールパネル」の「システムとセキュリティ」の中から「セキュリティとメンテナンス」を選択します。

③「回復」→「システムの復元を開く」をクリックします。

④「システムファイルと設定を復元します。」という画面が出たら、「別の復元ポイントを選択する」を選び、「次へ」をクリックします。

⑤「選択したイベントの前の状態にコンピューターを復元します」と表示されるため、確認して「次へ」をクリックします。

⑥「復元ポイントの確認」と表示されるため、確認して問題がなければ「完了」をクリックします。

⑦「いったんシステムの復元を開始したら、中断することはできません。続行しますか?」とメッセージが表示されるので、「はい」をクリックします。その後、システムの復元が開始するため、しばらく待ちます。

⑧正常に完了したことを確認します。

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イメージバックアップなら使えるねっとがおすすめ

イメージバックアップなら使えるねっとがおすすめ

今後、起こり得る災害やサイバー攻撃に備えて、個人だけでなく、会社にも今の時点で万全の対応が求められます。「必ず起きるわけじゃないから」と先延ばしするのは危険です。
上述したようにイメージバックアップなら企業にとって重要な資産ともいうべき情報をシステムやアプリケーション、環境設定を含めて丸ごとバックアップできます。

使えるねっとが提供する「使えるクラウドバックアップ」はイメージバックアップを採用しており、お客様のPCやサーバのデータを丸ごと弊社のデータセンターへ保存できます。また、DR(ディザスタ・リカバリ)機能も併せてご利用いただくことで、災害やサイバー攻撃、人的要因やシステム障害などが発生した場合には、バックアップデータからボタン一つで弊社のクラウド上でお客様の社内システムを瞬時に起動でき、システムのダウンタイムを最小限に留めることが可能です。

「使えるクラウドバックアップ」のイメージバックアップ

また、大切なバックアップデータはAES-256で暗号化し、長野県のデータセンターで大切に保管します。設定により、お客様のHDDやNASに保存することもできます。もちろん、マルウェア対策にも優れており、「アクティブプロテクション」によって、Petya、WannaCry、Osirisなど最新のランサムウェアからもシステムとデータをしっかり保護します。

ランサムウェアに感染!アクティブプロテクションを使用した場合/使用しなかった場合の、検証ビデオはこちら

クラウドバックアップは単なる「便利なサービス」ではなく、導入するかどうかは企業経営、リスクマネジメントとも関連する非常に重要な決定です。そのため、弊社では30日間の無料トライアル期間を準備しており、操作感や機能をお試しいただけます。是非お気軽にお問い合わせください。

価格は月単価2,200円(税込)~、用途や必要なサイズに合わせて、バックアップコストを最適化させるために複数ある多彩なプランからお選びいただくことができます。

サポート体制充実、操作も簡単な「使えるクラウドバックアップ」の見積もりはこちらから。

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FAQ

FAQ
 

(1)イメージバックアップとデータバックアップの違いは何ですか?

イメージバックアップとデータバックアップの違いはバックアップの対象範囲です。イメージバックアップがシステムを含めて丸ごとコピーして保存するのに対し、データバックアップは自分が必要とするファイルを選択して保存します。
 

(2)Windows イメージバックアップとは何ですか?

Windows イメージバックアップとは、WindowsのシステムドライブやOSなど全体をバックアップする機能です。イメージバックアップのため、復元を実行すると、インターネットやソフトウェア、メールの設定などの情報も元の状態に戻ります。
 

(3)イメージバックアップのデメリットは?

イメージバックアップはいわばコンピューターの完全なコピーを作成して保存することです。そのため、バックアップには容量の大きな媒体が必要になる点がデメリットの一つです。また、バックアップの作業に時間がかかる点もデメリットとして挙げられるでしょう。


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