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VPSの二大仮想化技術「コンテナ型」vs「VM型」―― その違いとメリット・デメリット

By yuchimura Jul 25 2018

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専用サーバよりも安いコストと、共有サーバよりも高い自由度から、徐々に人気が高まっているVPS。まさに専用サーバと共有サーバの「いいとこ取り」と言えそうなVPSですが、初めて使う方にとっては、少し聞き慣れない用語が多いのも事実です。
 
VPSのコアとなる仮想化技術も、VPS初心者にとっては分かりづらい部分のひとつ。今回は、VPSの二大仮想化技術「コンテナ型」と「VM型」の仕組みや違い、そのメリット・デメリットなどについてご紹介します!

 

1. コンテナ型とは?


コンテナ型の基本的な仕組みを簡単にまとめたのが上の図です。コンテナ型のポイントは、基礎となるOSがひとつだけ、つまりすべてのユーザーで共通である点。ホストOS上に「コンテナエンジン」などと呼ばれる管理ソフトウェアがあり、その上に各コンテナが乗っかる形となっています。
 
コンテナというのはバーチャルに分けられた仮想のスペースのようなもので、このコンテナの中で各ユーザーの使用アプリ等が動く仕組みです。コンテナ型の場合、「仮想化を担うのがコンテナエンジン、その結果生まれた分割スペースがコンテナ」ということになりますね。

 

2. VM型とは?


一方、VM型の仕組みを大まかにまとめたのが上の図です。VM型の特徴は、共通のホストOSが存在しない代わり、各仮想マシンにそれぞれ別のゲストOSが実装されている点。ハイパーバイザーと呼ばれる仮想化ソフトが実際のハードウェアをバーチャルに分割して「仮想マシン」を作り、それぞれの仮想マシンにメモリやCPUといったリソースを割り当てる形です。
 
コンテナ型ではハードウェアへのアクセスはホストOSが一括でそのまま(仮想化を経ずに)担うのに対し、VM型ではハードウェアへのアクセスの段階から仮想化による処理が行われます。

 

3. コンテナ型とVM型のメリット・デメリット

 

それではコンテナ型とVM型は、具体的にどのような点で違いがあるのでしょうか? 両者の違いを、それぞれのメリット・デメリットという側面から眺めてみましょう。

 

コンテナ型のメリット

 

まずコンテナ型のメリットですが、「サーバの起動・再起動が高速」だという点が挙げられます。コンテナ型の図を見てもらうと分かる通り、各コンテナにはゲストOSが必要ありません。そのためサーバ起動の際に、いちいちOSを立ち上げなくて済むのです。VM型だとサーバを起動するとき同時にゲストOSも立ち上げないといけないので、起動速度はコンテナ型に劣ります。
 
さらにコンテナ型は、全体的な動作や処理の速度も比較的高速です。これは実際のハードウェアへのアクセスを、ホストOSがダイレクトに処理しているため。KVM型の場合、各ゲストOSによるハードウェアへのアクセスをハイパーバイザーがバーチャルに処理しているので、間に「仮想化」というワンクッションが入る形となり、ややスピードが落ちます。

 

VM型のメリット

 

VM型のメリットとして第一に挙げられるのは、「各仮想マシンのゲストOSを自由に選べる」という点です。コンテナ型だと共通のホストOSを利用するのでユーザーは自分で好きなOSを選ぶことができませんが、VM型であればWindowsでもLinuxでも、自分の使いたいOSを選択できます。コンテナ型の場合OSはほとんどLinuxなので、Windowsでサーバ運用したい方には嬉しいメリットですね。
 
また、VM型はカスタマイズ性が高いのもメリットです。ハイパーバイザーによって作られた仮想マシンは、ハードウェアのリソースを個別に割り当てられ、別個のOSを持つ存在なので、実質的に本物の物理マシンのように振る舞います。そのためコンテナ型よりも高度で柔軟なカスタマイズが可能なのです。

 

4. 「使えるクラウドVPS」ならどちらも選べる

 

ここまでご紹介してきたように、コンテナ型とVM型にはそれぞれの良さがあり、どちらを選ぶべきかは用途やニーズによって異なります。使えるねっとの「使えるクラウドVPS」なら好きなほうを選べるから、あなたにとってベストな選択が可能です。使えるクラウドVPSの詳細や価格などは、以下のページをチェックしてみてくださいね。

 

使えるクラウドVPSのHP


https://www.tsukaeru.net/cloud-vps
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