拡大するランサムウェア被害、約56億円を失った企業も
上記レポートの結果からもわかるように、ランサムウェアの攻撃者は攻撃のターゲットを企業に絞りつつあります。企業をターゲットにすれば高い「身代金」を設定しやすく、相手が支払いに応じる可能性も高いからです。
ランサムウェアの特徴は、感染したときの被害総額が容易に膨らんでしまうこと。今年3月にランサムウェアの被害に遭ったノルウェーのアルミニウム製造メーカー、ノースク・ハイドロ社は、会社のコンピューター・ネットワークが麻痺したことで、日本円にして約56億円もの利益を失ってしまいました。
ランサムウェアに感染するとどうなる?
ランサムウェアに感染すると、社内のコンピューターの操作が一切できなくなったり、ファイルやフォルダを開くことができなくなったりします。そして身代金を支払うように要求するメッセージが画面に表示され、それまではほぼすべての業務が停止してしまう事態となるのです。
さらに厄介なのが、要求された身代金を支払ったとしても、データが復旧する保証はないということ。実際、身代金を払ったにもかかわらずデータの完全復旧ができなかったというケースが頻発しています。中小企業にとっては、ビジネス存続の致命傷になってしまいかねません。
不正アクセスを防ぐソフトウェアタイプのサービスも登場
ランサムウェアの脅威が増大する中、ランサムウェアの引き金となる不正アクセスを防ぐサービスが続々登場しています。サーバの環境を選ばないソフトウェアタイプのサービスも人気です。
こうしたサービスでは、アクセスログの監視・解析、不審な通信を遮断するファイアウォール、OSの脆弱性検出と仮想パッチによる保護などといった機能が、追加の設備投資なしに利用できます。ランサムウェアの被害に遭う可能性を最小限に抑えるためにも、このような不正アクセス対策ツールの導入を考えてみてはいかがでしょうか。
クラウドバックアップで万が一に備える対策を
ランサムウェア感染を未然に防ぐための対策が大切なのは言うまでもありませんが、同時に「万が一感染してしまった場合」の対策として、日頃からバックアップを取っておくことも重要です。バックアップを取ってさえいれば、仮にランサムウェアに感染しても身代金を支払う必要はなく、バックアップデータからすぐに問題なく業務を再開できます。
ランサムウェア対策という観点から考えると、バックアップソリューションは社外サーバーにデータを保管するクラウドバックアップが一番安心です。ランサムウェア攻撃からデータを守るための人工知能(AI)テクノロジー「Active Protection」を搭載し、データ復元もたった数分で完了する「使えるクラウドバックアップ」もぜひ検討してみてくださいね。
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