Lunar Library計画って?
計画を主導するArch Foundationの創立者ノヴァ・スピヴァック氏の言葉を借りれば、Lunar Libraryは「人類の文明が達成した功績を宇宙にアーカイブしておく、オフサイトのバックアップ・プロジェクト」。バックアップ対象に選ばれたのは、3万冊の本、5千の言語、そして英語版Wikipediaの完全なコピーでした。
バックアップの総容量は100GBほどで、ページ数にすれば3千万ページにも及びます。100GBと聞くと何やら簡単そうですが、普通のストレージやディスクでは厳しい宇宙環境に耐えることができません。そこで編み出されたが、ニッケルの金属板にレーザーで印字するという方法です。使われたのは、コインと同じほどの大きさに、ミクロン単位の薄さを持つニッケル板。25枚のニッケル板にすべての文字と絵が刻印されています。顕微鏡で拡大するだけで読むことができ、さらに宇宙空間で何億年も耐えることができるのだそうです。
ついに月へ出発、その結末は?
こうしてWikipediaのコピーを始め人類の英知がしっかりと刻み込まれたニッケルの金属板は、今年4月に満を持してイスラエルの民間ロケットに搭載、月へと旅立ちました。無事打ち上げに成功し、トラブルなく地球を離れて月への着陸態勢へと入ったロケットでしたが、最後の最後に異変が。原因不明の故障によってエンジンが着陸寸前にオン・オフを繰り返し、月表面へと高速で墜落してしまったのです。こうしてバックアップのニッケル板は月面のあちこちに散らばってしまいました。
しかしこの惜しい残念な結果にも、Arch Foundationは楽観的。金属板は何kmか先に飛び散ってしまったものの、この程度の墜落の衝撃には十分耐えられるようになっているといいます。
「私たちはこれで、月史上初となるライブラリーの設置に成功したか――」スピヴァック氏はユーモア交じりに語りました。「――あるいは少なくとも、人類が月にライブラリーを設置しようとして失敗した初期の試みを示す最初の考古学的遺跡を残したか、そのどちらかだろう」
まずは身近なところから。使えるクラウドバックアップで万が一に備えよう
もちろん私たち一般市民が宇宙へのバックアップを考えなければいけなくなるのは(幸運なことに)当分先の話になりそうですが、だからといってまったくのノー・バックアップでOKという免罪符にはなりません。
パソコンやスマートフォンのデータは、私たちが普段考えているほど安全な状態にあるわけではなく、常に様々なリスクにさらされています。自然災害、ランサムウェア、ハードウェアの故障、誤操作などなど、データが消えてしまう原因は数え切れないほど。ですから、特に企業の業務ファイルなど大事なデータは、普段からバックアップしておく必要があります。
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