FX取引に欠かせないのがFX口座ですが、実は多くのトレーダーが複数口座を開設して使い分けています。FXで複数口座を使い分けることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
1. FXで複数口座を使い分けるメリット
FXトレーダーが複数口座を活用するのには、様々な理由があります。代表的なメリットをご紹介しましょう。
長期投資と短期投資それぞれに向いたFX会社を活用できる
FX会社には、長期投資の取引に向いているところと、短期投資の取引に向いているところがあります。長期投資に向いているFX会社はスワップ金利が高かったり、逆に短期投資に向いているFX会社はトレードのスプレッドが狭かったりするのです。投資目的によって複数口座を使い分けることで、それぞれの業者の利点を享受できるようになります。
アクセスできる情報ソースが増える
各FX会社は、口座開設者を対象に、独自の情報リソース(アナリストのレポートなど)や投資ニュースなどを提供しています。複数口座を作ることで、こうした幅広い情報を集めることができるようになるのです。
取引の確実性が向上する
相場が急激に変動するような場合は、投資家の注文が殺到します。そんなとき、稀にFX会社がさばける注文量をオーバーして、サーバーがダウンしてしまうことがあります。そのため、特に大量の資金を運用している専業投資家は、取引の確実性を担保するために複数口座を使っていることが多いようです。
2. FXで複数口座を持つデメリット
実際のところ、FXで複数口座を持つことによるデメリットはそれほどありません。ただ、確定申告の際にそれぞれの口座の損益を通算する必要があるため、多少計算の手間は増えるでしょう。また、複数口座を持つようになると、複数のFX会社から案内やプロモーションのメールが届くようになるので、それが嫌な人には少し面倒かもしれません。
3. FX専用VPSはなぜ必要?
一般的にFX口座を複数持っている人は、FX専用VPSを利用している割合が高いと言えます。FX専用VPSというのは、FX取引ソフトを24時間稼働できる仮想専用サーバのこと。FX専用VPSは、主に定番ソフト「Meta Trader 4 (MT4)」で自動売買を実行するときに活用されます。
MT4の自動売買は、基本的に24時間常にソフトウェアを稼働させていないと利用できません。しかし自分のパソコンでMT4の自動売買プログラムをずっと動かしていると、バッテリーやリソースを大量に使いますし、PC故障の確率も上がってしまいます。それに何らかの理由でパソコンがシャットダウンしてしまえば、その間の取引はできなくなります。そこで多くのトレーダーは、FX専用VPSを使うことでこうしたリスクを回避し、低コストでMT4の安定稼働を実現しているのです。
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