ここ十数年、ファイルサーバを従来のオンプレミス(自社所有環境)からクラウドに移行する動きが活発化しました。最近ではクラウド運用が複雑化したことで「オンプレミスに回帰」する企業も現れていますが、クラウドの高い拡張性や柔軟性を経験すると旧システムへの回帰はなかなか難しいのが現状のようです。
この記事では社内システムの構築にあたって、オンプレミスとクラウドの間で揺れ動いている方に、双方のメリットとデメリットを解説します。
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目次
ファイルサーバのクラウド化とは?
クラウド型ファイルサーバを導入する目的
クラウド型ファイルサーバの特徴
ファイルサーバをクラウド移行するメリット
ファイルサーバをクラウド移行するデメリット
ファイルサーバ(オンプレミス)のメリット
ファイルサーバ(オンプレミス)のデメリット
「クラウドvsファイルサーバ(オンプレミス)」の違いを比較すると......
クラウド化をおすすめする企業の特徴4つ
法人がファイルサーバをクラウド化するときの注意点
クラウド型ファイルサーバを選定する際の3つのポイント
社内共有におすすめ!クラウド型ファイルサーバ9選
社外共有におすすめ!クラウド型ファイルサーバ5選
法人に人気のファイルサーバ型クラウドストレージ
FAQ
ファイルサーバのクラウド化とは?
ファイルサーバのクラウド化とは、従来自社で管理していたローカルストレージをインターネットを経由したクラウド上に移行することです。
ファイルサーバをクラウド化することによって、社内だけでなく取引先ともファイルを簡単に共有できるようになり、データのやりとりが楽になります。また、拡張性の高さもファイルサーバをクラウド化する魅力といえるでしょう。
クラウド型ファイルサーバを導入する目的
多くの企業がクラウド型ファイルサーバを導入している最大の理由は、テレワークなど場所や時間にとらわれない働き方に親和性があるからだと考えられます。
総務省の通信白書(令和3年度版)によると、2020年において企業が利用したクラウドサービスの中で最も多かったのは「ファイル保管・データ共有」で59.4%でした。
また、クラウドサービスの効果については、「非常に効果があった」または「ある程度効果があった」と回答した企業の割合は87.1%に上りました。
インターネットさえあれば、どこでもデータの共有、やり取りができるクラウド型ファイルサーバが多くの企業に必要とされている現状を垣間見ることができます。
参考:「情報通信白書(令和3年版)企業におけるクラウドサービスの利用動向」(総務省)
(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd242140.html)を加工して作成
クラウド型ファイルサーバの特徴
では、クラウド型ファイルサーバの特徴について3つのポイントを説明します。
サービスはインターネット経由で提供される
クラウド型ファイルサーバの最大の特徴は、ファイル共有などのサービスがインターネットで提供されることです。この特徴ゆえにユーザはネット環境さえあれば、場所や機器を選ばずにサービスを利用できます。しかし、サイバー攻撃にさらされる危険があるなどのリスクにも注意が必要です。
サーバ設置のコストがかからない
クラウド型ファイルサーバの2番目の特徴は、サーバ設置のコストがかからないことです。
オンプレミスの場合、社内にサーバを設置します。そのコストは法人向けのエントリーモデルで10万円前後、ややハイスペックなものを選ぼうとすると20~30万円かかるといわれています。
サーバだけでなく、他にもルーターやUPS(無停電電源装置)なども必要になり、周辺機器を合わせると10~30万円程度追加しなければなりません。
それに加えて、サーバやネットワークの構築費用もかかり、初期コストだけでも数百万円になることもあります。さらに、定期的に運用保守の費用も予定しておく必要があるでしょう。
クラウド型ファイルサーバであれば、こうした費用は一切かかりません。基本的に月額使用量だけですので、特に初期コストを大幅に抑えることができます。
サービス事業者がサーバを管理する
クラウド型ファイルサーバの3番目の特徴は、サービス事業者がサーバを管理することです。
オンプレミスの場合、社内に設置したサーバを社内エンジニアが管理します。しかし、中小企業の場合、サーバの管理のためにリソースを割くのは難しいケースもあるでしょう。かといって、情報セキュリティに対するリテラシーの低い従業員に任せるなら、サイバー攻撃などのリスクが高まります。
この点、クラウド型ファイルサーバなら、サービス事業者に管理や運用を任せられます。管理を担当するのは、もちろん専門家です。また、サービス提供会社は相談窓口を設けていることが一般的であり、なにか不明点や悩みがあればいつでもコンタクトをとることができます。
ファイルサーバをクラウド移行するメリット
ファイルサーバをクラウド移行する6つのメリットについて説明します。
テレワークや社外コラボレーションとの相性が抜群!
ファイルサーバをクラウド移行する1つ目のメリットは、テレワークや社外コラボレーションとの相性がよいことです。
クラウド型ファイルサーバは、インターネット経由でファイルにアクセスするので、オフィス外からのテレワークでも簡単に使うことができます。もちろんスマートフォンからのアクセスも楽々。さらに簡単な設定を行うだけで、社外の人と気軽にかつ安全に特定のファイルを共有することが可能です。
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クラウドへのバックアップになるからBCP対策としても◎
ファイルサーバをクラウド移行する2つ目のメリットは、BCP対策としてのバックアップにもなる点です。
ファイルサーバをクラウド化すると、ファイルは常にクラウド上のセキュアなサーバにバックアップとして保存されます。そのため万が一社内のパソコンが壊れたりしても、すぐにファイルやフォルダを復旧させられます。今必要性が高まっているBCP対策の一環としても最適です。
簡単な権限設定やアクセスログ取得でセキュリティ向上
ファイルサーバをクラウド移行する3つ目のメリットは、権限設定やアクセスログ取得でセキュリティが向上することです。
クラウド型ファイルサーバなら、権限設定はクリック操作だけで簡単に行えます。もちろんフォルダやファイルごとにアクセス権限を細かく変えることも可能です。また多くのクラウド型ファイルサーバではアクセスログ取得ができるようになっており、ファイルへの不審なアクセスを簡単に検知することができます。
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自社でサーバを管理する手間が省ける
ファイルサーバをクラウド移行する4つ目のメリットは、自社でサーバを管理する手間が省けることです。
社内サーバの場合、常駐スタッフが定期的にバックアップを実施したり、サーバのメンテナンスをしたりしなければなりません。また、ハードディスクが破損したときなど、交換には大変な手間がかかり、多くの時間や労力を割くことになります。
ファイルサーバをクラウド化すれば、メンテナンスや修理はすべてサービス提供事業者がやってくれるため、社内の人材を主たる業務に振り向けることができるのです。
事業拡大、利用数増加に柔軟に対応できる
ファイルサーバをクラウド移行する5つ目のメリットは、事業拡大や利用数増加に柔軟に対応できる点です。
社内サーバの場合、企業の事業拡大とともに扱うデータや従業員数が増加した場合、その度にサーバやハードディスクを増設しなければなりません。それには追加コストがかかりますし、業務にも支障が出る可能性があります。
ファイルサーバをクラウド化すれば、ユーザ数や容量を増やすのも簡単です。スモールスタートをして、徐々に事業を拡大したいと考えているスタートアップ企業にも最適な選択といえるでしょう。
効率的にファイル共有できる機能が豊富
ファイルサーバをクラウド移行する6つ目のメリットは、効率的にファイル共有できる機能が豊富に備わっていることです。
多くのクラウドストレージサービスには、必要なファイルを検索するための機能や、クラウド上で編集・加工するための機能が備わっています。これらの機能を活用することで、社内のファイルをより効率的に共有でき、生産性を向上させることができます。
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ファイルサーバをクラウド移行するデメリット
いいことづくめにみえるクラウドサーバですが、以下のようなデメリットもあります。
オンプレミスよりカスタマイズ性が下がる
ファイルサーバをクラウド移行する1つ目のデメリットは、カスタマイズ性が下がる点です。
クラウドサーバにおいては、基本的にサービス側が提供している機能しか使用できません。「こんな機能があったらいいのに……」ということがあっても、オンプレミスのように自社で追加したりカスタマイズしたりすることは不可能です。
オンプレミスについて知りたい方はこちら
常に安定したインターネット回線が必要
ファイルサーバをクラウド移行する2つ目のデメリットは、常に安定したインターネット回線が必要な点です。
クラウドでは、インターネットを通じてサーバに接続します。データにアクセスできなければ業務が立ち行かなくなるため、企業が安心して使用するためには高速なインターネット回線が不可欠です。
運用に一定のコストがかかる
ファイルサーバをクラウド移行する3つ目のデメリットは、運用に一定のコストがかかる点です。
上述したように、社内サーバの場合は導入する際に多額のイニシャルコストがかかります。それに対して、クラウドサーバではイニシャルコストを抑えることができるものの、利用し続けている間は料金を支払い続けなければなりません。
クラウドサーバの中には無料のサービスもありますが、企業が利用する場合はセキュリティ面の強化も考えると、法人向けの有料サービスがおすすめです。料金は導入するクラウド型ファイルサーバやプランによって異なります。
操作に慣れる必要がある
ファイルサーバをクラウド移行する4つ目のデメリットは、操作に慣れる必要があることです。
社内サーバを利用してきた場合、Windowsならエクスプローラー、MacならFinderの画面上で簡単にファイルを見つけることができたはずです。しかし、サービスによってはこれまでと操作性が異なり、最初は戸惑ってしまう可能性があります。
とはいえ、多くのクラウドサービスも使いやすさ、操作性にはかなり力を入れているため、操作を学ぶために多くの時間をかけなければならないケースはほとんどないでしょう。
必要に応じたセキュリティ対策が求められる
ファイルサーバをクラウド移行する5つ目のデメリットは、必要に応じたセキュリティ対策が求められる点です。
クラウドファイルサーバは社外に設置されたデータセンターとインターネットを経由してつながっているため、社内サーバよりもサイバー攻撃のリスクにさらされやすいと指摘されることもあります。
いくらクラウドサービス提供事業者が万全のセキュリティ対策を講じてくれているからといって、自社の情報セキュリティを他人に委ねることはできません。必要に応じて、IPアドレスによるアクセス制限、2要素認証やシングルサインオンによる認証の強化などを活用することで、より強固なセキュリティ対策を講じられるはずです。
ファイルサーバ(オンプレミス)のメリット
ここからはオンプレミス型ファイルサーバのメリットについてみてみましょう。
インターネット回線がなくても使える
オンプレミス型ファイルサーバの1つ目のメリットは、インターネット回線がなくても使える点です。
オンプレミスのファイルサーバは、インターネット回線が不安定であったり、何らかのネットワークトラブルが発生した場合も問題なくアクセスすることができます。
自由度が高い
オンプレミス型ファイルサーバの2つ目のメリットは、自由度が高いことです。
オンプレミスの場合、自社でサーバを用意してゼロからすべて環境構築を行うことになります。そのため、自社のニーズや環境、使用状況などに応じて細かくカスタマイズすることができ、毎日の業務を便利にするニッチな機能を追加することも可能です。
ファイルサーバ(オンプレミス)のデメリット
つづいて、オンプレミス型ファイルサーバのデメリットについてみていきましょう。
社外とのファイル共有ができない
オンプレミス型ファイルサーバの1つ目のデメリットは、社外とのファイル共有ができないことです。
社内でのファイル共有に特化しているため「ファイルサーバにあるファイルをメール添付して送信」という手段が必要になりますが、これは手間がかかりますし、「ファイルのメール添付」にはセキュリティ上のリスクもあります。
テレワークのときに不便
オンプレミス型ファイルサーバの2つ目のデメリットは、テレワークのときに不便なことです。
ファイルサーバは、オフィスにいないときアクセスするのがとても面倒です。オフィス外からのアクセスにはVPNの導入・設定が必要となり、社員が気軽に使えるようにするには高いハードルがあります。新型コロナウイルスの影響でテレワークは以前より一般的になりましたが、オンプレミス型ファイルサーバではこうした新しい働き方への対応に限界が出てきてしまうのも事実です。
操作ログが記録できない
オンプレミス型ファイルサーバの3つ目のデメリットは、操作ログが記録できない点です。
ファイルサーバでは、誰がどこからファイルにアクセスしたか、データを編集したかといった操作ログが基本的に記録できません。そのため悪意のある外部の攻撃者がファイルを盗み出したりしても素早く気づくことができないなど、セキュリティ上のリスクがあります。
スマホからのアクセスができない
オンプレミス型ファイルサーバの4つ目のデメリットは、スマホからのアクセスができない点です。
厳密にいうと、オンプレミス型ファイルサーバをスマホ・タブレット対応させるのには多大な手間がかかり、特に中小企業にとっては難しいタスクです。そのためオンプレミス型ファイルサーバのままでリモートワークをしようとすると、仕事の利便性や効率といった面で課題が残ります。
権限設定が面倒
オンプレミス型ファイルサーバの5つ目のデメリットは、権限設定が面倒なことです。
ファイルサーバでは細かい権限設定をするのが面倒で、専門的な知識も必要となります。セキュリティ対策においてもっとも基本とも言える「権限設定」ですが、その難しさゆえにオンプレミスではきちんとした設定がなおざりにされがちです。
「クラウドvsファイルサーバ(オンプレミス)」の違いを比較すると......
クラウドサーバとオンプレミス型ファイルサーバ、それぞれのメリットとデメリットをみてきました。そのうえで改めて双方比較してみると、やはりファイルサーバを「オンプレミス→クラウド」へと移行することのメリットはとても大きいことが分かります。
さらにもう少し深掘りして、クラウドとオンプレミスのファイルサーバの違いを比較してみましょう。
クラウドなら社内の負担が軽減!
1つ目の違いは、クラウドを使用することで社内の負担が軽減できる点です。
社内でファイルサーバを構築していると、メンテナンス作業やトラブル発生時の対応、数年ごとのOSアップデートなど、社内の技術者が様々な保守作業をしなければなりません。一方クラウドなら、こうした面倒な保守作業は基本的にすべてサービス提供事業者が行ってくれるため、社内の負担軽減につながります。
ファイルサーバのクラウド移行でコストもカット
2つ目の違いは、クラウドに移行することでコストがカットできる点です。
オンプレミス型ファイルサーバは、設備やOSが古くなればアップデートが必要で、そのたびにまとまったコストがかかります。長年使用している物理サーバはトラブルが発生する可能性や頻度も高く、対処に思っていた以上のコストが発生してしまうことも。その点クラウド型ファイルサーバであればかかるのは月額料金やオプション費用だけで、コスト削減になります。不測の出費が発生しづらく、年間にかかるITコストを安定して見積もれるのもメリットです。
クラウド化で生産性向上
3つ目の違いは、クラウドに移行することで生産性向上が期待できるということです。
オンプレミス型と比較すると、クラウド型ファイルサーバは社内外の人たちとのファイル共有や共同作業が簡単です。特にテレワークで自宅などからファイルを閲覧・編集できるのは、クラウドの大きなメリット。「ファイルをメール添付」「テレワーク時に必要なファイルだけ持ち出し」といった面倒な手間がなくなり、生産性向上が期待できます。
クラウド化をおすすめする企業の特徴4つ
クラウドとオンプレミスそれぞれのメリット、デメリット、違いをふまえた上で、クラウド型ファイルサービスがおすすめな企業の特徴を4つ紹介します。
1. リモートワークの必要性が高い
1つ目として、リモートワークの必要性が高い企業には、クラウド化をおすすめします。
感染症対策や働き方改革で一気にリモートワークの導入が進み、新しい働き方として定着し始めている企業も多いはずです。リモートワークは、オフィスに出社する機会を減らすことで、従業員が育児や介護をしながら働くことを可能にします。また、福利厚生の1つとしてワーケーションの導入を考えている企業とも親和性があるでしょう。
ファイルサーバをクラウド化し、インターネット回線さえあれば、いつでもどこでもデータをオフィスと共有できるため、柔軟な働き方に対応できます。
現在、多くの企業が人手不足に悩んでいますが、リモートワークの導入により、既存の社員のエンゲージメントを向上させ、離職を防ぐことができます。また、新たな人材を獲得する上でも大きなアドバンテージになるでしょう。
2. 外出先からデータアクセスする機会が多い
2つ目として、外出先からデータアクセスする機会が多い企業には、クラウド化をおすすめします。
例えば、外回りの営業職を多く抱えている企業を取り上げましょう。顧客に見せる資料を取りに来るためだけにオフィスに戻ったり、報告書を書くためだけに外出先から帰社したりしなければならないとしたら、貴重な時間を無駄にしてしまいます。
ファイルサーバをクラウド化すれば、タブレットやノートパソコンでデータにアクセスし、顧客に提示したり、直接編集したりすることも可能です。結果的に短い時間で効率的に働くことができ、会社の売上は向上し、家族と過ごす時間も増えるはずです。
3. 社員が個々でデータ管理している
3つ目として、社員が個々でデータを管理している企業には、クラウド化をおすすめします。
データは企業にとって貴重な資産です。しかし、個々の従業員の情報セキュリティに対する意識にはバラつきがあります。そのため、個々に任せていると、重大なセキュリティリスクにつながりかねません。
例えば、個人向けのクラウドストレージサービスに、企業のデータを保管することは決して望ましいことではありません。情報流出の可能性が高くなるからです。USBメモリや電子メールへの添付でのファイルのやりとりも同様です。
ファイルサーバをクラウド化すれば、サービス提供事業者の堅牢なデータセンターにファイルが保管され、専門スタッフによって管理されるため、安心です。また、社内外のさまざまな場所でデータを簡単にやりとりすることが可能になります。
4. サーバを管理できるエンジニアが不足している
4つ目として、サーバを管理できるエンジニアが不足している企業には、クラウド化をおすすめします。
ファイルサーバをクラウド化すれば、運用や管理など必要な機能が備わったサービスをすぐに利用できるため、初期設定が不要です。また、使用していて分からないことがあれば、サポートセンターに連絡することもできます。社内に専門スタッフを常駐させる必要はないのです。
参考:NTT東日本 「クラウド型ファイルサーバーとは?基礎知識から導入方法まで解説」
法人がファイルサーバをクラウド化するときの注意点
企業がファイルサーバのクラウド化を検討する際には、ちょっとしたポイントに注意するだけで、思わぬ失敗を防ぐことができます。オンプレミスからの移行先となるクラウド型ファイルサーバ提供サービスを探すときは、以下の3点に注意しましょう。
個人用の無料クラウドストレージは避ける
注意点の1つ目は、個人用の無料クラウドストレージは避けるという点です。
個人向けの無料クラウドストレージは色々ありますが、法人が使うにはリスクが高く、おすすめできません。個人用無料クラウドストレージは法人向けのサービスほどセキュリティがしっかりしていないことがほとんどで、業務に必要な機能が不足しているケースも多いからです。また無料サービスは容量に限りがあり、ビジネス用途として使うのは現実的ではありません。
価格体系や課金システムに注意
注意点の2つ目は、価格体系や課金システムです。
たとえば多いのが、「基本の月額料金のほかに、使用するユーザ数に応じた追加料金が発生する」というパターンです。この場合、社員の増加や入れ替わりに応じて知らぬ間にコストがつり上がってしまうという可能性があります。
セキュリティ対策やサポート体制に着目してサービスを選ぶ
注意点の3つ目は、セキュリティ対策やサポート体制に着目してサービスを選ぶということです。
使いやすさや価格はもちろんのこと、法人がクラウド型ファイルサーバを選ぶなら、「セキュリティ対策がしっかりしているか」「サポート体制は充実しているか」といったポイントも同じくらい重要です。サービスを比較する際は、セキュリティとサポートについて忘れずチェックするようにしましょう。
クラウド型ファイルサーバを選定する際の3つのポイント
ネットで検索するとクラウド型サーバを提供している業者はたくさんあり、一体どこを選んだら良いのか迷ってしまいます。以下の3つのポイントは必ず押さえましょう。
備わっている機能で期待する効果を発揮できるか
1つ目のポイントは、備わっている機能で期待する効果を発揮できるかという点です。
クラウド型ファイルサーバに期待する主な機能は、ファイルの保管と共有でしょう。その場合、どの程度の大きさのファイルをやり取りするかは、企業の業務形態やクラウド型ファイルサーバを使う度合にもよります。また、同様に企業規模によって、利用するユーザ数も異なるはずです。
各業者で提供するデータ容量や利用可能なユーザ数には違いがあるため、自社にとってそれが十分かどうかの検討が必要です。
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セキュリティ対策は十分か
2つ目のポイントは、セキュリティ対策が十分かどうかという点です。
オンプレミスと違って、インターネットを経由してサービスを利用するクラウド型ファイルサーバの最大の弱点は、セキュリティリスクです。クラウドサービス事業者がサイバー攻撃などを受けることにより、預けているデータが外部に漏えいしたり、クラウドサービスのアカウントが第三者に悪用されたりすることも考えられます。
総務省も、利用するクラウドサービスのサービス条件や契約内容、規約を確認して、十分なセキュリティ対策を講じている業者やサービスを選定するように注意喚起しています。
もっとも、クラウドサービスの提供事業者もそのことは十分承知しているため、顧客に安心してもらえるだけのセキュリティ対策を講じています。例えば、クラウド型ファイルサーバは各認証機関から承認されたデータセンターで運用されています
参考:「安心してインターネットを使うために 国民のためのサイバーセキュリティサイト」(総務省)
(https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/kokumin/business/business_admin_15.html)を加工して作成
誰でも使用できる操作性があるか
3つ目のポイントは、誰でも使用できる操作性があるかどうかです。
セキュリティ対策が万全で、コストパフォーマンスがいくら高くても、操作性が劣っていれば結局社員に使われず、「無用の長物」になってしまいます。また、操作を学ぶために多大の時間や労力を費やして研修を行わなければならないとすれば、社内の通常業務に支障をきたしてしまいます。
そのため、導入の際は誰でも使用できる優れた操作性を兼ね備えているかじっくり吟味しましょう。もし、無料のお試し期間があるなら活用しない手はありません。
社内共有におすすめ!クラウド型ファイルサーバ9選
※記載の月額はサービスにより契約期間(月払い、年払い)などの区分が異なります
ここでは、社内共有におすすめのクラウド型ファイルサーバ9選を紹介します。価格や消費税適用などの詳細は各社の公式ホームページをご参照ください。
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1. 使えるファイル箱
使えるねっとのクラウド型ファイルサーバ(クラウドストレージ)「使えるファイル箱」の特徴はユーザ数無制限で、事業規模に合わせて社員が増えても、課金が必要ないことです。また、エクスプローラーやFinderなど慣れた画面で使用できる分かりやすいインターフェースのため、操作性にも優れています。そのため、オンプレミスからクラウド型ファイルサーバに移行するに当たり、特別な研修を実施する必要もありません。
また、グローバルに展開している企業にとっては言語の障壁も気になる点です。この点、使えるファイル箱は24か国語で利用できるため、生産拠点やクライアントが海外にいる場合でもビジネスのスピードを落とすことはありません。
容量は1TBのスタンダードプランと、3TBのアドバンスプランがあります。どちらのプランも1年契約では、業界初の初年度全額返金保証が付帯します。
機能
・普段通りの操作で利用可能
・IDやパスワード管理の一元化
・共有リンクの作成
・モバイル端末との連携
・ユーザごとに権限設定
・999世代まで復元可能な世代管理
・スキャンしたデータを自動でアップロード
・他のアプリケーションからも直接保存可
・ブラウザ上でOfficeファイルを直接編集&同時編集可
・共有フォルダへのアクセス権限の取り消し可
・発行したパブリックリンクの無効化が可能
・WebDAV連携(アドバンス)
セキュリティ
・AES256ビット暗号化
・2要素認証設定
・サーバ内シークレットキー対応
・ウェブ管理画面のSSL化
・ランサムウェア対策
・管理者権限で遠隔データを削除可能
・ISO認証データセンター(長野)
・指定のグローバルIPアドレス以外からのアクセスを制限(アドバンス)
・新しいデバイスでの初回アクセス時は認証された場合のみアクセス可(アドバンス)
・ダウンロード回数制限など、高度な共有リンク設定(アドバンス)
公式HP:使えるファイル箱
2. Dropbox Business
Dropbox(ドロップボックス)は個人向けの無料クラウドストレージサービスですが、Dropbox Businessは企業向けの有料サービスです。
事業規模に合わせて「Professional」「Standard」「Advanced」のいずれかを選択します。利用可能なユーザ数は以下の通りです。
・Professional:ユーザ1人、ユーザ1人あたり3TB
・Standard:ユーザ3人以上、チーム全体で5TB
・Advanced:ユーザ3人以上、チーム全体で15TBから開始
機能
・「Professional」と「Standard」のファイルのバージョン履歴は180日間(「Plus」は30日間、「Advanced」は1年間)
・転送サイズ2GBのDropbox Transferで大容量のファイルも送信可能
・Dropbox Backupを使用することで、重要なファイルやフォルダを安全に保てる
セキュリティ
・AES256ビット暗号化
・SSL/TLS暗号化
・多要素認証
・ダウンロード許可
・チーム外のユーザとリンクを共有する場合、アクセス権を取り消し可
公式HP:Dropbox Business
3. Box
Box(ボックス)の法人向けプランは3人以上から導入できます。「Business」「Business Plus」「Enterprise」「Enterprise Plus」の4種類がありますが、ファイルアップロードの容量上限や外部コラボレータの制限の有無が異なります。
具体的な違いは以下の通りです。
・Business:ファイルアップロードの容量上限5GB
・Business Plus:ファイルアップロードの容量上限15GB、外部コラボレータ無制限
・Enterprise:ファイルアップロードの容量上限50GB、外部コラボレータ無制限
・Enterprise Plus:ファイルアップロードの容量上限150GB、外部コラボレータ無制限
ここでは、もっともスタンダードなBusiness Plusの機能とセキュリティについて紹介します。
機能
・ストレージ容量無制限
・業務時間内のテクニカルサポート
・Microsoft OfficeやSlack、Salesforceなど1,500以上のアプリケーションと統合
・Box Sign:Webアプリでの電子サイン(無制限)
・Box Relay:標準ワークフロー自動化
セキュリティ
・柔軟で詳細な7段階のユーザ権限設定
・AES256ビット暗号化
・データ損失防止(DLP)
公式HP:Box
4. Fileforce
Fileforce(ファイルフォース)は企業規模に合わせて「Small Business」「Unlimited」「Enterprise」の3つのプランを用意。そのうち、ユーザ数無制限で使用できるのは「Unlimited」で、さらに以下の4つに分けられます。
・Unlimited-1:基本ストレージ1TB(おすすめの企業規模50~300名)
・Unlimited-3:基本ストレージ3TB(おすすめの企業規模300~500名)
・Unlimited-10:基本ストレージ10TB(おすすめの企業規模500~1,000名)
・Unlimited-30:基本ストレージ30TB(おすすめの企業規模1,000名以上)
従来のファイルストレージの使い方と運用をそのまま継承できるように設計されているため、操作性に優れています。
ここでは、従来のファイルサーバからクラウドストレージへの移行を考えている企業に最適なUnlimited-3を紹介します。
機能
・ドラッグ&ドロップでファイル保存
・PC内にファイルが保存されているかのようなスムーズな表示
・全社共通のディレクトリ構成で社内のファイル共有がしやすい
・共有範囲を色分けして、分かりやすく見える化
・マルチデバイス対応
セキュリティ
・ユーザごとの権限設定
・ファイルの操作ログを記録し、すべてのアクセスを追跡
・ランサムウェア対策
・不正アクセス防止機能
公式HP:Fileforce
5. Box over VPN
Box over VPNは、NTTコミュニケーションズが提供する閉域網サービス「Arcstar Universal One」を経由することで、BoxをセキュアなVPN環境下で利用できるサービスです。
VPN回線を使うことで通信の安全性が担保されるだけでなく、トラフィックを分散させ、プロキシサーバやファイアウォールへの負荷も軽減できます。
NTTコミュニケーションズが導入支援やデータ移行支援、24時間365日受付体制のヘルプデスクでサポートしてくれます。
機能
・120種類以上の拡張子に対応するプレビュー機能
・容量無制限のごみ箱
・AD連携によるシングルサインオン
・最大100世代のファイル世代管理
・検索キーワードで文書の中身まで検索可能
・20地域以上のグローバル言語に対応
セキュリティ
・ユーザごとにアクセス権限を設定
・60種類以上のログ・セキュリティレポート
・AES256ビット暗号化
公式HP:Box over VPN
6. PrimeDrive
PrimeDrive(プライムドライブ)は、ソフトバンクの法人向けクラウドストレージサービスです。複雑な操作が必要なく、簡単に大容量ファイルを社内や取引先と共有できます。
軽量なファイル共有や一時的なファイル保管場所として用いたい場合や、初期コストを押さえてスタートしたい場合など、さまざまなシーンで用途に応じて最適な容量を選択できます。
また、PrimeDriveは政府が求めるセキュリティ要求を満たすクラウドサービスとしてISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)においても認定されているため安心です。
機能
・ダウンロード用URLにパスワード付与
・ファイル送信前の上長承認機能で誤送信を防止
・共有フォルダ内資料更新時に自動通知
・ユーザ一括登録・削除機能
・ユーザごとのセキュリティポリシー設定
・操作ログ管理
セキュリティ
・ディザスタリカバリ機能
・多段防御ネットワーク
・2048ビットSSL暗号通信
公式HP:PrimeDrive
7. IMAGE WORKS
IMAGE WORKS(イメージワークス)は、富士フイルムが提供する、画像・動画コンテンツの一元管理・共有ができるクラウドサービスです。
画像や動画の管理に特化したサービスであり、検索性に優れています。商品コードやカタログ番号、タレント名など、きめ細やかな検索が可能です。また、ファイル登録と同時に閲覧用のサムネイル画像を自動生成、高速表示するため、閲覧性の高さも特徴。さらに、1ファイル最大60GBの大容量データも共有、送受信できます。
機能
・普段通りの操作で利用可能
・自動メール通知で、確実に情報共有
・ユーザごとに権限設定
・画像・ドキュメントファイルや映像をダウンロードせず、ビューイングだけ許可
・豊富な検索機能
・属性情報のカスタマイズで独自のデータシステムを構築可能
セキュリティ
・ID・パスワード認証だけでなく、IPアドレスによるネットワーク認証などのアクセス制限
・詳細に記録されたアクセスログは1年分取得
・アップロード/ダウンロード通信の暗号化
・登録データのウイルスチェック
・保存データの暗号化保管
公式HP:IMAGE WORKS
8. OneDrive for Business
OneDrive for Businessは、ビジネス向けに設計されたOneDriveクラウドストレージサービスです。ファイル共有とストレージの使用を目的としたサービスは「Plan 1」のみであり、Microsoft 365アプリも使える「Microsoft 365 Business」もあります。
ここでは、「OneDrive for Business(Plan 1)」の機能とセキュリティについて紹介します。
機能
・合計ストレージはユーザ1人あたり1TB
・ファイルサイズ最大250GB
・ファイルオンデマンドでストレージのスペースを節約
・差分同期
・320種類以上のファイルを忠実にWeb上で再現
セキュリティ
・共有ファイルのダウンロードを防止できる
・転送中、保管中のデータを暗号化
・共有のファイルやフォルダのアクセス有効期限を設定可
・カスタムパスワードを設定して共有リンクを保護
9. NotePM
NotePM(ノートピーエム)は社内で情報共有をするための社内wikiツールです。
ファイルサーバにデータを保管している場合、検索が弱くて欲しい情報が得られなかったり、どれが最新か分からなかったりすることがあります。また、マニュアルは作成されているものの、人によって作り方や完成度がバラバラで、更新もされてないことはよくあります。さらに、情報がチャットで次々とやりとりされているものの、いざというときに必要な情報が探せず、蓄積されないケースも散見されます。
こうした悩みを解決するためのナレッジ共有ツールがNotePMです。容量やユーザ数によって使い分けられるようプランが細かく分けられています。画像や動画を共有するためには設計されていないため、容量最大のプランでも2TB、最小のプランは80GBです。
機能
・ファイルの中身を全文検索
・チャット連携・API対応
・マルチデバイス対応
・レポート機能
セキュリティ
・変更履歴を自動記録
・柔軟なアクセス制限
公式HP:NotePM
社外共有におすすめ!クラウド型ファイルサーバ5選
※記載の月額はサービスにより契約期間(月払い、年払い)などの区分が異なります
ここでは、主に社外共有におすすめのクラウド型ファイルサーバ5選を紹介します。どれもファイルの安全な受け渡しに強く、ファイル転送機能が充実したサーバです。
1. SECURE DELIVER
SECURE DELIVER(セキュアデリバー)は、富士フイルムイメージングシステムズ株式会社が運用するクラウドストレージサービスであり、前出のIMAGE WORKSの姉妹サービスです。
企業が保有する大容量ファイルを取引先や拠点、海外と安全に受け渡しするためのサポートをしてくれます。操作も簡単で、初めてでも送付、受け取りが可能です。利用するプランに関わりなく10,000IDが付属しますが、月次送信数によって料金が変わります。
SECURE DELIVERなら、企業のセキュリティポリシーに沿ったパスワードルールを設定できるため、他のシステムと整合性を保ちながらサービスを運用できます。
機能
・最大60GBの大容量ファイルを送信
・日本語、英語、中国語に対応
・送受信の取得状況を一覧可
・自動催促メールで取り忘れ防止
セキュリティ
・7日間で自動削除、サーバ内のデータ管理は不要
・ファイル送信時にウイルスチェックを実施
・サーバ内のデータ暗号化
・誤送信防止のためのURL無効化機能
・監視チェック機能
・ログ取得機能
公式HP:SECURE DERIVER
2. GigaCC ASP
GigaCC ASP(ギガシーシー)は、純国産のオンラインストレージサービスで、行政機関や研究機関でも使用されています。初期費用が50,000円かかりますが、通信の安全性に関しては高い信頼を得ています。
プランは「STANDARD」「ADVANCED」「PREMIUM」の3つがあり、企業間のファイルの受け渡しをメインで使用したい場合は「STANDARD」を選択するとよいでしょう。
以下では「ADVANCED」の機能、セキュリティについて紹介します。
機能
・普段通りの操作で利用可能
・共有ノート機能
・履歴ログ管理
・ユーザごとの権限設定
・ディレクトリ権限設定
セキュリティ
・グローバルIPアドレス制限
・SSL暗号化通信
・サーバ内暗号化
・不正アクセス自動ロック
公式HP:GigaCC ASP
3. クリプト便
クリプト便は、20年以上にわたる実績をもつファイル転送サービスです。情報セキュリティ専門会社が運用しており、金融系企業を中心に人気を博しています。
操作性が簡単で、初めての利用でもファイルの受け取りが問題なく行えます。
プランは「エントリー(ユーザ数:20人前後)」「ライト(ユーザ数:50人前後)」「スタンダード(ユーザ数:100人前後)」の3つがあり、さらにユーザ数を増やしたい場合は個別見積もりも可能です。
機能
・グループ機能により、ファイルの交換相手・権限を細かく制御
・オートパイロット機能
セキュリティ
・承認機能(事前承認、事後承認)
・クレジットカード情報を安全・効率的に受け渡すPCI DSS準拠のサービス
・クラウドサービスの国際規格である「ISO/IEC27017」、「ISO/IEC27018」を取得
・日本セキュリティ格付機構より「AAAis」を付与
※初期費用(初月のみ)+基本料金(月額)+超過料金(前月分)
公式HP:クリプト便
4. ギガファイル便
ギガファイル便はユーザ登録不要で使えるファイル転送サービスです。特筆すべきなのは転送できるファイル容量に制限がないことです。ただし、1ファイルは300GBまでです。アップロード後は最大100日間保管されます。
使い方はとてもシンプルで、転送したいファイルをアップロードすれば、リンクが生成されるので、それをメールやチャットなどで送信するだけです。もちろん、転送する際にパスワードや保持期間を設定することも可能です。
外出先や出張先など、携帯端末を使ってファイルを共有する必要があるときも、ギガファイル便なら、スマートフォンでも使えるためとても便利です。ユーザ登録不要のため、取引先などと大容量ファイルを共有するのも面倒な手続きは不要。複数のファイルを圧縮して一つにまとめてアップロードできるため、相手はダウンロードを一回で済ませることができます。価格は無料です。
セキュリティ
・ダウンロードパスワード
・誤ったファイルをアップロードした場合はすぐに削除可
・ファイル暗号化
公式HP:ギガファイル便
5. Fleekdrive
Fleekdrive(フリークドライブ)は、AWS(Amazon Web Service)を基盤にしたクラウドストレージサービスです。クラウド上にファイルをアップロードすれば、国内3カ所に分散してデータが保管されるため、BCP対策としても効果的なソリューションといえるでしょう。
プランは「Team(10GB×契約ユーザ数)」「Business(200GB×契約ユーザ数)」「Enterprise(容量無制限)」の3つです。全プラン30日間無料トライアルが可能なのも、嬉しいポイントです。
ここでは、ビジネスで本格的に使える「Business」プランの機能とセキュリティについて紹介します。
機能
・自動バージョン管理
・オンライン共同編集50名
・モバイル閲覧
・ユーザごとの権限設定
・SSO(シングルサインオン)連携で、複数のアプリをシームレスに利用
セキュリティ
・アップロード時に自動でウイルスチェック
・全てのファイルを暗号化して保管
・IPアドレス制限
・24時間体制で不穏なアクションを自動通知
・過去5年分の証跡を蓄積
公式HP:Fleekdrive
法人に人気のファイルサーバ型クラウドストレージ
「クラウド型ファイルサーバでどれを選べばいいのか分からない」という方には、全国の中小企業や教育機関で採用されている人気サービス「使えるファイル箱」がおすすめ! 使えるファイル箱の人気の理由を、ここでサクッと紹介します。
「使えるファイル箱」導入事例はこちら
■【株式会社レイメイ藤井様】地震でクラウドの必要性を痛感。自社活用のみならずリセールにも手応え
■【松代工業株式会社様】電子部品の製造などを手掛ける老舗企業。クラウド導入で業務プロセスを効率化
使い慣れたエクスプローラーと同じ使い勝手
「使えるファイル箱」は、WindowsのエクスプローラーやMacのFinder内のネットワークドライブとして使用します。エクスプローラーと変わらない操作性なので、はじめての方でもすぐに使いこなすことができます。分厚いマニュアルや社内トレーニングなどは不要です。
万全のセキュリティ対策
「使えるファイル箱」は、セキュリティ面に特に力を入れて開発されています。ログイン履歴の確認や、特定デバイスからのアクセスブロック、2要素認証の有効化など、セキュリティ関連の機能が充実。ファイルは国内にあるISO27001(ISMS)認定の自社サーバで安全に保管され、データ転送は最新のSSL通信とシークレットキーによる2重暗号化で厳格に保護されます。
「ユーザ数無制限」で価格面も安心
ユーザ数に応じた従量制の料金体系を採用するサービスが多いなか、「使えるファイル箱」はなんとユーザ数無制限。どれだけ社内のユーザを追加しても同じ料金で使用できます。隠れたコストのない簡単明瞭な料金プランは、既存ユーザ様からも好評です。
オンプレミス型ファイルサーバを使用されている企業の担当者様は、ぜひこの機会にクラウド化を検討してみてはいかがでしょうか。「使えるファイル箱」のお得なビジネスプランはユーザ数無制限で、月額21,230円(税込、1年契約の場合)から。容量も必要十分な1TBを備えています。例えば、スタンダードプランをお選びいただいた場合、従業員数100人の中小企業であれば月額1人210円程度、300人では月額1人70円程度で済みます。
無料トライアルもお受けしていますので、気軽にクラウド型ファイルサーバの使い心地をチェックできます。是非お気軽にお試しください。
FAQ
(1)クラウド型ファイルサーバの容量は?
クラウド型ファイルサーバの容量は、300〜500GBのものや、無制限のものもあり、サービスの提供会社やプランによってさまざまです。ただ大きければよいというわけでもありません。自社の事業規模や従業員数に合わせて、最適な容量を選びましょう。
(2)クラウド型ファイルサーバの安全性は?
クラウドサービス上のデータは、クラウドサービス事業者により安全に管理されています。しかし、100%安全ということはあり得ません。システム障害によってデータが消失したり、預けているデータが外部に流出したりすることもあり得ます。クラウド型ファイルサーバを選ぶときは、セキュリティ機能がどれだけ充実しているかをチェックすることが大切です。
お電話でのお問い合わせはこちら:03-4590-8198
(営業時間:10:00-17:00)